ベネッセハウスミュージアム

先日、香川県直島に行く機会があり、様々なアート、その入れ物であり空間作りを担う

建築物にフォーカスを当てて散策をしてきました。

今回はその中でもベネッセハウスミュージアムに焦点を当ててお話しします。

この建物は「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに、

美術館とホテルが一つとなった施設として1992年に開館された建物となります。

  

無機質なコンクリートの空間は視線を外へ、又はアートに向けられるように作用され、

シンプルな箱になればなるほど光と影の操作が必要になります。

住宅に置き換えても光の取り方や視点の操作は建物の大小変わらず空間をより豊かにします。

色のない壁はアート次第で違った表情の空間へと移り変わります。

 

建物がアートの箱だけの機能でなく、人の動線が風の流れる方向に向かうように流動的な形状になっていたことで

ストレスなくアートを見ることが出来るようになっていました。

 

開館されて30年目となる建物であるにもかかわらず、その美しさを保ち続け、毎回違った発見を与えてくれる建物のように、

暮らしていく中で設計士の気付かなかった住宅の良さを、過ごしていくご家族様が見つけられるような建物を建てていきたいと思います。

 


今年で5回目となる瀬戸内芸術祭は3年に一度の開催となります。

是非一度訪れてみることをお勧め致します。

 

株式会社グランアーキテクト一級建築士事務所
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佐野