距離感のお話

こんにちは。

 

先日、電車に乗って出勤していると

あれ?なんかこの人近いな…。

と感じ、自分から距離を取ることがありました。

今回はそんな距離感についてのお話をしようと思います。


自分や他者の中には無意識にパーソナルスペースというものを持っています。

パーソナルスペースとは簡単にいうと、他者に入られると不快に感じてしまう空間のことをいいます。

電車の中や部屋の中などの狭い空間やホールや公園などの広い空間などの空間の広さの違いや隣にいる相手の人との関係性などによってもパーソナルスペースは狭くなったり、広くなったりと場面によって変化します。

 

私事ですと大学生時の接客のバイトをしているときに自分とお客様のパーソナルスペースの大きさの違いから、お客様を無意識のうちに不快にさせていたように感じることがありました。

自分と他者、異性や関係性、人それぞれによってもパーソナルスペースの大きさは異なるので、自分は良いと思っていても相手は不快だと感じることもあるので意識して程よい距離感を保つことが大切になります。

 

京都の鴨川では自然とパーソナルスペースがほぼ均等の広さでできている光景を目にすることができます。

 

また、電車もわかりやすく、乗車される人がパーソナルスペースを作るところを見ることができるので意識的に見ても面白いかもしれません。

初めに乗車された方は椅子の端のほうに座り、

次に乗車された方はその逆側の端に座る、

3番目にはその中心へ、

4、5番目となると間に座ったり、立ったままでいたりと無意識下にそれぞれがパーソナルスペースを作ろうとしているのがわかります。

住宅に置き換えてもほぼ同じ現象が起きます。

家族という自分に近い関係だからこそのパーソナルスペースももちろんあります。

だからこそ家具の配置やそれぞれの動線、レイアウトが大切になってくるのです。

料理や洗濯など何かをしている最中に後ろを通られたくない、などのパーソナルスペースを意識しながらお家作りをしていくとそれぞれのパーソナルスペースが紐解けたり、それぞれの家族らしい家ができるのかもしれません。


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佐野